(右側のメダイです)
南フランス・マルセイユの「ノートルダム・ド・ガルド教会」の聖母子のメダイです。
リングを通す穴の下にフランス製シルバーを表すホールマーク入り。
こちらのメダイは「蟹」の形がはっきりと見て取れます。
(蟹の刻印はパリ以外の地方都市で製造された銀製品を表します)
港から望む丘の上の教会の鐘楼の上には「黄金のマリア(聖母子)像」そびえ立ち、
古くからマルセイユの町のシンボルとなっています。(ユネスコの世界遺産のひとつ)
もともとは13世紀に建てられたというガルドの聖堂ですが、1800年代半ばから末にかけての
大改築によってケーブルカーも設置され現在の姿になったそうですので、こちらのメダイは
それ以前の1800年代前半頃のお品と思われます。
先ほど記載しました「蟹」のシルバーホールマークが制定されたのは1838年ですので、
それ以降〜1800年半ば頃と推定されます。
大きさは直径1,5cmとなります。