St.GERMAINE(聖ジェルメーヌ)の列聖記念の年、1867年に製作された
貴重なアンティークメダイです。
16世紀のフランスの貧しい羊飼いの少女St.GERMAINE(聖女ジェルメーヌ)。
生まれつき片腕が不自由で奇形を伴う病気を持っていたジェルメーヌは、
悲惨な境遇の中でもイエスと聖母マリアへの信心、ロザリオの祈りを
怠ることはありませんでした。
片側には、ジェルメーヌが貧しい人たちのために家の台所からパンを持ち出した
ところを見つけた継母が、棒で彼女を叩きエプロンに包んだパンを出させようと
した場面。
ところがジェルメーヌのエプロンからはパンのかけらの代わりに、たくさんの
美しい花々がこぼれ落ちたという逸話が残っています。
(傍らにはジェルメーヌの聖なる力に命を助けられたという、旅の修道士も
一緒に描かれています)
反対側には、教会のミサに行くために、雪解け水で増水する川を渡ろうとしている
ジェルメーヌがロザリオで十字を切ったところ、川が開いて彼女のために道を作った
という場面が刻まれています。
後のローマ教皇ピウス9世によって、彼女は1867年に聖者の列に加えられました。
大変厚みのあるブロンズ製。大きさは直径4cmとなります。