ドクロがつけられたアンティーククロス(十字架)です。
1800年代後半〜末頃のお品。
頭上にはラテン語で「ユダヤの王であるナザレのイエス」を表わす
「INRI」の文字が刻まれた、キリストの罪状書が打ちつけられています。
(キリストの頭の後ろのモチーフは、茨の冠と後光が組み合わされたもの)
イエスキリストが処刑されたエルサレムのゴルゴダの丘の「ゴルゴダ」とは
「髑髏・どくろ」の意味。
髑髏は「死」を意味し、キリストの足の下にその髑髏があるということは
「死への勝利」を意味しています。
(ゴルゴダの丘は、原罪を犯した「アダムとイヴ」のアダムのお墓の上に
あると言われています)
髑髏(どくろ)の十字架は第二次世界大戦以前の時代、聖職者のための
十字架として作られていました。
しかし、大戦中にナチスドイツがこの髑髏のしるしを使用したことから、
その後はキリスト教カトリックの十字架に付けられる事はなくなったそうです。
ずっしりとした真鍮の枠に木の十字架が埋め込まれています。
大きさは6,3×3,5cm(リングを通す穴の部分は含まず)。
キリストのお顔の表情が読み取れるほど磨耗が少なく、とても良い状態です。