1900年代前半頃のスライドタイプの「不思議のメダイ」です。
水色に彩色された小花ひとつひとつに刻まれているのはベツレヘムの星でしょうか。
内部の聖母マリアの周りの言葉はフランス語ではなく英語ですので、恐らくITALY製で
英語圏のカトリック信徒向けに製作された聖品と思われます。
素材は真鍮にシルバープレート(銀鍍金)。大きさは直径1,1cmほどです。
1830年にパリの修道女カタリナの元に現れたという、マリア様のお告げによって作られた「不思議のメダイ」。
身に付けていると恵みや奇跡が起きると信じられています。
表側は悪魔を表すヘビを踏みつけ天球の上に立つ聖母マリアが、裏側にはImmaculate(無原罪の)のIと
聖母マリアのMと十字架が組み合わされ、下には2つの心臓 (剣に貫かれたマリア様の心臓と
茨にくるまれたイエスの心臓)が、周囲には12個の星(12使徒)が刻まれています。
両手を広げて立つ聖母マリアの周りには「無原罪の御宿りの聖マリア、あなたにより頼む我らのために
祈り給え」という言葉が刻まれています。