St.GERMAINE(聖ジェルメーヌ)のメダイ、特に裏側が大変珍しいモチーフです。
フランスの1900年代初頭頃のお品となります。
表側の右下の端に、彫刻家Ruffony(リュフォニー)のサインが入っています。
(1800年代末から1920年代頃までフランスで活躍したメダイ彫刻家)
メダイの裏側に刻まれているのは、礼拝堂の床からジェルメーヌの石棺が掘り起こされた場面。
ツルハシを持った人物が、美しいままの聖ジェルメーヌの姿に驚愕している様子が感じ取れます。
○16世紀のフランスの貧しい羊飼いの少女St.GERMAINE(聖女ジェルメーヌ)。
生まれつき片腕が不自由で病気を煩っていたジェルメーヌは、悲惨な境遇の中でも
イエスと聖母マリアへの信心、ロザリオの祈りを怠ることはありませんでした。
(下記は有名なエピソード)
貧しい人たちへの施しために家の台所からパンを持ち出したところを見つけた継母が、
棒で彼女を叩きエプロンに包んだパンを出させようとしたところ、ジェルメーヌの
エプロンからはパンのかけらの代わりに、たくさんの美しい花々がこぼれ落ちたそうです。
教会のミサに行くために、雪解け水で増水する川を渡ろうとしているジェルメーヌが
ロザリオで十字を切ったところ、川が開いて彼女のために道を作ったそうです。
ローマ教皇ピウス9世によって、ジェルメーヌは1867年に聖者の列に加えられました。
大きさは直径1,8cm。素材は真鍮にシルバープレート(銀鍍金)です。