後光の部分が聖ベネディクトのメダイとなっているクロス。フランスの1900年代半ば頃のお品です。
悪魔祓い、魔除けの力を持つという6世紀の聖人ベネディクトは、修道生活の基礎を築いた聖人として知られています。
表側は十字架の間にC・S・P・B(Crux Sancti Patris/父なる聖ベネディクトの十字架の意味)の文字のほか、悪魔祓いの言葉を表す文字が刻まれています。
裏側に表されているのは、ベネディクトが毒蛇にかまれそうになった時に命を助けたというカラスと、器の中から姿を現した蛇。
(メダイなどではこのモチーフの表裏が逆になっていますが、十字架ではキリスト像の背後が聖ベネディクト像となることはありません)
大きさは5×3cm。素材は真鍮にシルバープレート、水色の部分はエナメルです。