1800年代後期の漆黒のガラスビーズのロザリオです。卵のような形のビロードのロザリオケース付き。
クロス、チェーン、センターメダイ、付属の2個のメダイも全てシルバー製です。(小さなホールマークあり)
メダイはルルドの聖母マリア(裏側にLOURDESの刻印入り)と聖ジェルメーヌ。
それぞれ大変古い時代の麻紐でしっかりと結び付けられています。
巡礼地として知られるLOURDESとジェルメーヌの棺が安置されているPibracへの巡礼記念の品だったのでしょうか。
ジェルメーヌのメダイの表裏には、下記の2つのモチーフが刻まれています。
○貧しい羊飼いの少女St.GERMAINE(聖女ジェルメーヌ)
1854年に列福、その後1867年ローマ教皇ピウス9世により列聖されました。
生まれつき片腕が不自由で病気も持っていたジェルメーヌですが、悲惨な境遇の中でも
イエスキリストと聖母マリアへの信心、ロザリオの祈りを怠ることはありませんでした。
(下記の二つは有名なエピソード)
○貧しい人たちへの施しのために家の台所からパンを持ち出したところを見つけた継母が、
棒で彼女を叩きエプロンに包んだパンを出させようとしたところ、ジェルメーヌのエプロンからは
パンのかけらの代わりに、たくさんの美しい花々がこぼれ落ちました。
○教会のミサに行くために、雪解け水で増水する川を渡ろうとしているジェルメーヌがロザリオで
十字を切ったところ、川が開いて彼女のために道を作ったそうです。
十字架は先端が3つのユリの紋様(聖三位一体を意味していると思われます)、後光と裏面の中央のJHSはラテン語のイエスキリストを表わす文字の頭文字です。
膨らみのある2枚のプレートを溶接した丁寧な作りで、内部は中空となっています。
キリスト像は一体型ではなく別途製作した像を取り付けてあります。
ロザリオケース・・9×5cmほど(ケースはロザリオよりも少し後の時代のお品と思われます)
クロス・・3×2.3cm
クロスの上からセンターメダイの上まで・・12cm
輪の長さ・・62cm
ビーズの大きさ・・0.6〜0.7cm(主の祈りのカップに包まれたビーズは少し大きめです)
メダイ・・1.5〜1.8cm
*こちらのロザリオは1万円以上ですので、ゆうパックの場合の送料、代引きの場合の手数料も無料です