フランス第一の守護聖人ジャンヌダルクが刻まれた、スライド型の鐘のメダイです。
1920年以降、1900年代前半頃のお品となります。
甲冑を身に着けたジャンヌダルクの美しい横顔と、殉教者のしるしであるシュロの葉が刻まれています。
下の年号は、1412年(ジャンヌの生まれた年)、1431年(処刑された年)、そして1920年はジャンヌが列聖された年。
ジャンヌダルクは1909年にピウス10世により列福、1920年になってベネディクト15世により列聖され聖人(聖女)となりました。
尚、こちらと同じつくりのメダイやブローチで1909年の刻印のお品もこれまで扱ったことがありますが、1909年の列福記念にフランスの彫刻家Ah LAVRILLIER(1885-1958)制作した作品が元となり、1920年の列聖の際に再び使用されたそうです。
反対側にはシャンパーニュ地方の都市ランス(REIMS)のノートルダム大聖堂が刻まれています。
ランスの大聖堂は、13世紀のゴシック建築の最高傑作と言われています。
1825年までフランスの歴代国王25人の戴冠式がおこなわれていたという大変由緒ある大聖堂であると同時に、ジャンヌダルクが訪れたという記録があることから、ジャンヌダルク祭りが開催されることでも知られています。
合金製。大きさは1.5×1.7cm(上部の穴の部分は含まず)です。
同じ鐘のデザインで2枚合わせのスライドタイプも同日掲載中です。
2枚合わせの場合は、ぴったりと閉じられるよう楕円にくり抜かれた中にモチーフが刻まれていますが、1枚のメダイの方は、ジャンヌダルク像の周りはくり抜かれることはなく通常のメダイと同じ作りとなっています。
○15世紀のイギリスとの100年戦争の時代、神の声に従いフランス軍を勝利に導いた
「オルレアンの乙女」、聖ジャンヌ・ダルク(JEANNE D ARC、英語ではJOAN OF ARC)。
戦いの後、イギリス軍の捕虜となり異端とされたジャンヌは火あぶりの刑に処せられますが、1920年になってベネディクト15世により列聖され、聖人(聖女)となりました。