厚みのあるガラスに覆われた「不思議のメダイ」。フランスの1800年代後期頃のお品です。
金属部分は銀に金鍍金を施したヴェルメイユ。リングを通す穴の横の小さなくぼみがシルバーのホールマークです。
1830年以降そして現代まで作られ続けている「不思議のメダイ」ですが、初期の時代のもの、とりわけこちらのようなガラスに包まれた丁寧な作りのものは貴重品。
ヴェルメイユ素材であることから見ても、当時としても大変高級なメダイだったと思われます。
大きさは1.4×1.2cmとなります。(上部の穴の部分は含まず)
○1830年にパリの修道女カタリナの元に現れたという、マリア様のお告げによって作られた「不思議のメダイ」。
身に付けていると恵みや奇跡が起きると信じられています。
表側は悪魔を表すヘビの上に立つ聖母マリアが、裏側には聖母マリアのMと十字架が組み合わされ、下には2つの心臓 (剣に貫かれたマリア様の心臓と茨にくるまれたイエスの心臓)が、周囲には12個の星(12使徒)が刻まれています。
両手を広げて立つ聖母マリアの周りには、「無原罪の御宿りの聖マリア、あなたにより頼む我らのために祈り給え」という祈りの言葉が刻まれています。