楽器を奏で歌を歌いながら神を賛美したことから、音楽の守護聖人として知られる殉教の聖女セシリアのシルバー製メダイです。
こちらのセシリアのメダイは、1920-30年代にかけて活躍したメダイ彫刻家Kissingの作品と思われます。
反対側に刻まれているのはローマ教皇ピウス11世(在位期間1922-1939)ですが、以前全く同じ図象のお品物を扱ったことがあり、そちらもKissingの手によるものでした。
右下に小さく刻まれているDEPOSEは商標登録(こちらの場合は教皇様の肖像権?のような意味でしょうか)ということですので、こちらのメダイの複製は禁止されているということのようです。
オルガンを奏でる聖女セシリアのモチーフは、17世紀のイタリア・フィレンツェの宗教画家カルロ・ドルチ(Carlo Dolci)の絵画が元になっています。
今回と同じ構図のセシリアのメダイを当店で何度かご紹介しましたが、元になっている絵画は同じでも製作する彫刻家によって表現方法は様々。
こちらのKissing作と思われるメダイは、セシリアのお顔の美しさや衣のひだの柔らかさが際立っているように感じます。
大きさは直径2.2cm。
裏側の、リングを通す穴の横の小さなくぼみが銀を表すホールマークです。
![](https://eggplant.ocnk.net/data/eggplant/product/20180307_3f6957.JPG)