フランスの守護聖人ジャンヌダルク(1412-1431)のメダイです。
ジャンヌダルクの名前の前にBの文字が刻まれていますので、ピウス10世により列福(Beatificatio)された1909年以降、ベネディクト15世により列聖された1920年以前のごく短い期間に作られたお品ということが分かります。
(1920年の列聖後は、名前の頭には聖人を表すStあるいはSが付きます)
甲冑を身に着けたジャンヌダルクが掲げる剣にはオリーブの葉が巻き付いています。
(オリーブは平和や豊かさを表す、という意味もあるそうです)
端正なお顔、きりりとした眼差しが意思の強さを感じさせますね。
甲冑の袖のところの「OBC」の文字は、フランスのメダイ鋳造所の刻印です。
裏側は、ジャンヌダルクを列服したローマ教皇ピウス10世(在位期間1903-1914)が刻まれています。
合金製。(銀を含んでいるような質感です)大きさは直径2.6cmです。
○15世紀のイギリスとの100年戦争の時代、神の声に従いフランス軍を勝利に導いた
「オルレアンの乙女」、聖ジャンヌ・ダルク(JEANNE D ARC、英語ではJOAN OF ARC)。
戦いの後、イギリス軍の捕虜となり異端とされたジャンヌは火あぶりの刑に処せられますが、
1909年にピウス10世により列福、1920年になってベネディクト15世により列聖され、聖人(聖女)となりました。