洗礼者ヨハネの幼い頃の姿が刻まれた、フランスのシルバー製メダイです。
リングを通す穴の左側の小さな凹みが銀を表すホールマーク。穴の形状から、パリで製造された銀製品を示す「横向きのイノシシの頭」だと思います。
左側の端のところには、彫刻家のサインがうっすらと残っています。(画像参照)
聖ヨハネは象徴とされるらくだの毛の衣服を身に着け、杖のような細長い十字架を抱えています。
宗教画などでは幼子イエスと兄弟のように描かれていることも多いのですが、ヨハネの母エリザベトとキリストの母マリアは親戚でイエスキリストとヨハネはいとこ同士、後にヨハネがイエスに洗礼を施したと伝えられています。
裏側にはイバラの冠を首に掛けた羊が十字架とともに描かれています。(神の子羊、すなわちイエスキリスト)
見上げる先には聖杯と光り輝く聖体。右上には美しいモノグラム文字(AとC?)と洗礼の記念日と思われる1942年5月14日の日付が刻まれています。
直径3cmと大きめサイズ。リングは0.7cmです。