フランス、1800年代中期頃の十字架です。
両手から血が滴るキリストの足下の髑髏は「死」を意味し、足の下にその髑髏があるということは「死への勝利」を意味しています。
(キリストの処刑が行われたゴルゴダの丘は、原罪を犯した「アダムとイヴ」のアダムのお墓の上にあると言われていることからアダムの骸骨とも呼ばれます)
十字架の裏面の「MISSION」は、カトリックの信仰活動(運動)の意味。
全体に刻まれているのは、様々なキリストの受難具です。
「茨の冠、金槌、釘抜き、キリストの胸を突いた槍、酢を含ませた海綿を先端に取り付けた棒、梯子、3本の釘」
そして中央に刻まれている鶏は、聖書の中の「鶏が鳴く前に私を三回知らないと言うだろう」とキリストがペテロに告げたことを意味しています。
真鍮製。大きさは4×2.4cm。付けられているリボン状の布も当時よりのオリジナルと思われます。
深い信仰心を感じる大変古い時代の十字架です。
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