
フランスの巡礼地LOURDESの聖母マリアのご出現から100年目を記念して作られた、ガラスドームに包まれた御絵。壁掛け用の大きなメダイです。
洞窟の中の岩の上に立ち、ロザリオを手に祈る聖母マリアの後光の円環には「TE SUIS I'MMACULEE CONCEPTION(我は罪なくして宿りし)」という、聖母を象徴する言葉が表されています。
周りをぐるりと取り囲んでいるのは、ロザリオの祈りの中の「天の元后(女王)となるマリア」までの3つの神秘の場面です。
以下、向かって左下の場面から
「喜びの神秘」
天使ガブリエルによる受胎告知
エリザベトへの訪問
イエスの降誕
主の奉献
イエスが神殿で見出される
「苦しみの神秘」
ゲッセマネの苦しみ
むちで打たれる
イバラの冠を被せられる
十字架を背負う
イエスの死
「栄の神秘」
イエスの復活
イエスの昇天
精霊の降臨
聖母マリアの被昇天
天の元后となるマリア
以上の15のシーンが描かれています。
少し色褪せているように感じますが、それがかえって柔らかさを感じさせます。
ところどころキラッと光るのは細かな雲母を貼り付けているため。
この時代のガラスドームの御絵によく見られる手法です。
大きさは19×14.5cm。壁に掛けるためのリング付です。
フランスのルルドの泉とは・・・1858年、マッサビエルの洞窟に聖母マリアがご出現し、少女ベルナデッタへのお告げを授けた場所から湧き出た泉が「ルルドの泉」です。
聖なる水によって病気が直るといわれ、現在でも世界中から人々が集まるカトリックの聖地のひとつとなっています。