中空の内部に小さな世界を表現したレンズ入りのシルバーメダイ。
フランスの1800年代後期頃のお品です。(リングを通す穴の横の小さなへこみが、銀を表すホールマーク)
光に向けて片側から中央の小さな穴を覗くと、ほんの小さな空間にラ・サレットの聖母マリア(泣く聖母、ご出現、お告げの場面、大聖堂)を表した絵が現れます。(4枚)
筒状のスタンホープレンズとマイクロフォトの技術を使って作られた、当時としては大変珍しかったであろう小さな芸術品。
内部が曇っていたり黒ずんで見えなくなってしまっているものが多い中、こちらのようにクリアな状態のお品は貴重です。(画像よりも実物の方が鮮明です)
周りにぐるりと刻まれた文字は「souvenir de pelerinage 巡礼の記念」という意味となります。
○フランスアルプスのサレット村(LA SALETTE)に1846年にご出現した聖母マリア。
聖母は2人の牛飼いの子供(男の子と女の子)に、人々の改心を願っていることを告げ、
更なる祈りの道に励むことを望まれたといいます。(子供たちの傍らには犬の姿も)
また、子供たちへの疫病の蔓延と大飢饉を予告し、8〜10年後にヨーロッパ全土で予言通りのことが起こったそうです。
最初にご出現された時の聖母マリアは、石の上に座り両手で顔をおおって泣いていたと伝えられています。(4枚の絵の中の一枚に描かれています)
大理石のようにも見えますが、縞のように色が入り込んでいるこちらの天然石はアゲート(瑪瑙)。
黒ではなく紫とエンジ色の中間のような深い色合いです。
小さな欠けやキズなどはありますが、全体の雰囲気を損なうようなものではないと思います。
大きさは2.5×1.5cmとなります。
*こちらのお品物は1万円以上ですので、ゆうパックをお選びの場合の送料、代引きの場合の手数料も無料です