フランス1800年代後期、ドーム型のガラスに覆われた木製フレームです。
フランドルの画家ルーベンスの作品「キリスト降架(十字架降架)Descente de la croix」を忠実に再現した彫刻オブジェ。
十字架の上に乗って布を手にする二人は、死刑場の人夫。
向かって左側の人物はイエスの遺体を引き取ったアリマタヤのヨセフ、右側は同じく遺体の埋葬に立ち会ったユダヤ人学者ニコデモ、立った状態でイエスの体を両手で支えようとする向かって右下の人物は使徒ヨハネ。
左側の女性3人は、上から聖母マリア、クロパの妻マリア、跪きイエスの足を支えているのはマグダラのマリア。
槍で突かれたイエスの胸からは聖なる血が滴っています。
地面には茨の冠と聖血を受けた器、十字架に打ち付けられていた罪状書(INRIの文字)が、地中には髑髏がひとつ刻まれています。
イエスキリストが処刑されたエルサレムのゴルゴダの丘の「ゴルゴダ」とは「髑髏・どくろ」の意味。
髑髏は「死」を意味し、キリストの足の下にその髑髏があるということは「死への勝利」を意味しています。
(ゴルゴダの丘は、原罪を犯した「アダムとイヴ」のアダムのお墓の上にあると言われています)
背景のエルサレムの町の遠景も繊細に表現された素晴らしい芸術品。宗教美術品と言っても良い作品です。
彫刻部分はメシャム(海泡石)。欠けなどは見当たらずとても良い状態です。
24×18.7cmと大きなサイズ。裏側に付いている壁掛け用の三角フックは後年になって取り付けたものと思われます。
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下記は以前当店でお取り扱い致しました、ルーベンスの作品をモチーフにした三面祭壇。
一番下は実際の絵画の画像です。