信心深く慈愛に満ちた母親として敬愛される、二人の聖人が刻まれた19世紀のメダイです。
片面は聖マリア(キリストの母マリアの幼い頃)と、その母の聖アンナ。
こちらは有名な「少女マリアに読み書きを教える母アンナ」の場面。
本を手にするマリアの背中に母アンナの手が優しく添えられています。
新約外典「ヤコブによる原福音」による伝承では、アンナと夫のヨアキムは老齢に達するまで子供がなく、初めての子供を授かることを天使から告げられました。
アンナは子供を神に捧げることを約束し、3歳に達したマリアをエルサレム神殿に奉献し神に感謝したそうです。
ヨーロッパや北米では聖アンナは大変人気のある聖人の中のひとりで、聖アンナに捧げられた教会や聖堂も多数存在します。(出産の守護聖人としても知られています)
反対側は聖アウグスティヌス(ローマ時代のキリスト教の司教で神学者)の母である聖モニカ。(331-387)
暴力的だった夫と放蕩生活をしていたアウグスティヌスを祈りと涙により回心させたモニカは、キリスト教信者の母親、妻の模範として、そして配偶者やパートナーからの暴力を受けた被害者の守護聖人として知られています。
(アメリカロサンゼルスのサンタモニカ市の名前の由来にもなっています)
聖モニカに関する古い時代のメダイは滅多に見つかりません。珍しい聖品をお探しの方におすすめ致します。
重量感のあるブロンズ製。
両面ともに下の部分にはフランス・リヨンの街で1800年初頭から4世代に渡って芸術作品のようなメダイやクロス、彫刻を作ってきたPENIN家の刻印入り。
こちらのメダイは1800年代中期〜後期に製作されたお品ですが、摩耗が少なく大変良い状態。
直径3.2cm、厚みは0.2cmほどで、当店で扱ってきたメダイの中では最大級の大きさです。
*こちらのお品物は1万円以上ですので、レターパック、ゆうパックの送料、代引きの場合の手数料も無料です