3世紀のパリの司教で、250年頃に殉教したとされる「St DENIS(サン・ドニ)」が刻まれた、1900年初頭頃のメダイです。(フランスの守護聖人のひとりでもあります)
PENIN作
Saint DENIS は、多くの人々をキリスト教に改宗させたために異教徒の怒りを買い、パリ近郊の最も高い丘(現在のモンマルトル)で斬首刑に処せられました。
現在のモンマルトルという名は、古いフランス語で「殉教者の山」という意味でSt DENISらの殉教にちなんで名づけられたものであると言われています。
首を斬り落とされた後それを拾い上げ、説教をしながら数キロを歩いたという伝説で有名な聖人です。こちらのメダイはまさにその時の姿。
彼が最後に絶命した場所には小さな礼拝堂が建てられ、後にその礼拝堂は歴代フランス国王が埋葬されたサン・ドニ大聖堂になりました。(下の画像)
こちらのメダイは大変珍しいモチーフですが、なおかつPENINの手による作品でもあります。
(フランス・リヨンの街で1800年初頭から4世代に渡って芸術作品のようなメダイやクロス、彫刻を作ってきたPENIN家の刻印)
当店では2013年と2016年に扱ったのみ。本当に久しぶりのご紹介です。
素材は真鍮ベースにシルバープレート。
銀メッキは殆ど薄くなっていますので真鍮本来の金色が現れてきています。
大きさは直径1.6cmとなります。
(隣のメダイも同日掲載品です)