彫刻家としても著名なマリ・ベルナール修道士(1883-1975)の手による聖女テレーズ(テレジア)のメダイ付きプレート。壁掛けになったオラトリーです。
テレーズが列聖された1930年代頃のお品。
メダイの下部には「Fr. M Bernard R」のサインが入っています。
シトー会の修道士であったベルナールはリジューの聖テレーズの聖像やメダイの作品を数多く残しました。
下記にベルナール修道士とその作品の画像を添付しました。



(↓修道女たちの右端に座っているのが聖テレーズ)


下のプレートには「LISIEUX・リジュー」の文字が刻まれています。
フランスのリジューはテレーズが生涯を閉じた場所。
聖テレーズに捧げられたバジリカは1937年建立ですので、こちらのメダイはその頃のお品と思われます。
バラに包まれた十字架を胸に抱える聖テレーズはお馴染みのモチーフではありますが、彫刻家によって表現に違いが出ると思います。
こちらは聖テレーズを描いたメダイの中ではトップクラスの細やかさと美しさです。
左側にはテレーズのモノグラム印、右側にはフランスのメダイ工房「JB」の刻印入り。
右側の「リジューの記念」の文字が入ったリボンと百合の花に包まれた筒状の部分には小さなお花などを挿すことが出来ます。(百合の花は純潔を表します)
また、チェーンの先端には可愛らしい天使のプレート付き。
こちらの天使は、ラファエロが描いた「サン・シスト(システィーナ)の聖母」の中に描かれている「頬杖をつく天使」がモチーフです。
金属部分は真鍮にシルバープレート(銀鍍金)。
全体の大きさは9.5×7.2cm、天使の上までの縦の長さは16cmとなります。
○聖女テレーズ(テレジア)・・・フランスのリジューで24歳の若さで亡くなった19世紀末の時代の修道女テレーズ。
苦しい闘病生活の中でも祈りの道に励み、宣教の保護者と言われ、「小さき花のテレレーズ」「幼きイエズスのテレーズ」と呼ばれています。
死後わずか26年目の1923年に列福、1925年には当時のローマ教皇ピウス11世により列聖されました。
フランスでは聖ジャンヌダルクに次ぐ第二の守護聖人です。
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