ロレーヌ十字を背景にひざまづく聖ジャンヌ・ダルクのブローチです。
1613年創業、世界最古の宝飾店として知られるパリのメレリオ社の刻印が裏面に刻まれています。もう片側はパリの住所(通りの名前)。
こちらのブローチは1900年代初頭頃のお品となります。
(福者や聖人を表す称号が名前の頭に記されていませんので、福者となる1909年以前のお品かもしれません)
ジャンヌダルクの周りの文字は「ロレーヌ(地方)の少女たちの守護 ジャンヌダルク会」というような意味。
片手には剣、もう一方の手に掲げた旗には「イエス、マリア」の文字。
衣の裾のような細部まで大変繊細に表現されています。
素材はブロンズにシルバー・プレート(銀鍍金)。
大きさは3×2cmでしっかりとした厚みがあります。
裏面のピン先を留める部分は、古い時代特有のシンプルなCの形です。
バネはしっかりとしていますので問題はありませんが、念のため落下防止用の小さなシリコンストッパーをお付けします。(画像のもの)
○15世紀のイギリスとの100年戦争の時代、神の声に従いフランス軍を勝利に導いた「オルレアンの乙女」、聖ジャンヌ・ダルク(JEANNE D ARC、英語ではJOAN OF ARC)。
戦いの後、イギリス軍の捕虜となり異端とされたジャンヌは火あぶりの刑に処せられますが、1909年にピウス10世により列福、1920年になってベネディクト15世により列聖され、聖人(聖女)となりました。







