フランス1900年前後、先端の逆ハート（御心？）のような形が珍しい大きめの十字架です。

キリストの頭上の「INRI」の文字は、ラテン語で「ユダヤの王であるナザレのイエス」を意味するIESUS NAZARENUS REX IUDAEORUMのそれぞれの頭の文字を刻んだもの。
すなわち、イエスキリストの罪状書が十字架の上部に打ち付けられていることを表しています。
茨の冠を被ったキリストの頭上には後光が、その裏側の茨の冠の中央は悲しみの剣に貫かれた聖母の御心です。

ずっしりとした真鍮ベースにシルバープレート、黒檀のようにも見える木の十字架が埋め込まれた重厚な作りとなっています。

全長9.7cm、横幅5cm。リングは0.9cm。重さは20gとなります。