二人の守護聖人が刻まれた、フランス1800年代後期頃のメダイです。
片側は、狩猟の守護聖人であるSt.HUBERT。(フランス語では聖ユベール英語ではヒューベルト)
7-8世紀頃、貴族であった聖ユベールは狩猟の最中に角の間に十字架を持つ鹿と出会い、それまでの殺生を悔い改め森の中で隠修士となり、後にリエージュ(現在のベルギー)の司教となりました。
反対側は14世紀の疫病者の守護聖人「St.ROCH」(フランス語で聖ロクス、英語ではロッチ)が刻まれています。
足元にはロクスが疫病にかかった時に命を助けたという一匹の犬が寄り添っています。
当時、黒死病と言われたペストから奇跡的に回復したことから、中世の時代より伝染病患者の守護聖人となっています。
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、ヨーロッパでは広く知られた守護聖人二人です。
真鍮製、大きさは2×1.5cm(穴の部分は含まず)。
付属のカン(リング)は切れ目のある後年のものと思われます。