モルフォ蝶の羽をガラスの中に閉じ込めたイギリスのシルバーペンダント、大きめサイズです。
裏側の刻印は左に工房印、右側にはバーミンガムの金銀プラチナの鑑定所の「錨」のマーク、イギリスのスターリングシルバー（銀の純度925/1000）を表す「ライオン」の刻印、1921年製造の「W」の刻印となります。
（同じアルファベットでも、書体や枠の形にょって年代が細かく分かれます）

南米に生息するブルーモルフォ蝶は、宝石のような羽根の美しさから古くはヴィクトリア女王にも愛されていたとか。
1920年代に入りガラスの中に羽根を閉じ込める技術が確立され、ジュエリーとして広く普及したそうです。
（1924年の大英帝国万国博覧会にてモルフォ蝶のジュエリーが出品されたことがその後のヨーロッパでの大流行に繋がりました）
後に乱獲を防ぐため採取が禁じられましたので、モルフォ蝶のジュエリーは1920-30年代頃のごく短い期間に作られたものということになります。
近年になって養殖されたモルフォ蝶を使ったアクセサリーも販売される様になったそうですが、今回ご紹介のペンダントはヨーロッパでの大流行が始まる直前の1921年にイギリスで製造されたお品となります。

光の角度によって様々な表情を見せてくれるモルフォ蝶。
いつも撮影に苦労するアンティークの最たるものですが、今回も画像を多めに掲載しましたのでどうぞご覧下さい。
当店でご紹介してきたモルフォ蝶ペンダントの中では最大級の大きさ、大変存在感があります。
大きさは5.5×3.5cm。（上部の穴の部分は含まず）、リングは0.8cmとなります。
画像で使用したシルバーチェーン（50cm）は別売りとなります。

＊こちらのお品物は1万円以上ですので、ゆうパック、レターパックの送料、代引きの場合の手数料も無料です