フランス1900年前後、マザーオブパール(真珠母貝)と透かし銀細工の十字架です。
上部の穴のところの小さなへこみが銀製品を表すホールマーク。
内部は不鮮明ですがくぼみの形状から「横向きのイノシシの頭」と思われます。(パリで製造された銀製品を示す刻印)
同じ位置の反対側には、小さなスペースに昆虫が刻印されています。
(画像では分かりにくいと思いますが、高倍率のルーペでどうにか虫の足の部分が確認できます)
これは銀などの刻印の偽造防止のために打刻されたもの。
他の銀製品でも見かけることはありますが多くの場合摩耗のため殆ど分からなくなっていたり、はじめから打刻されていなかったりということもあります。(虫がいないからといって銀ではないということではありません)
先端部分の透かしの銀細工が大変精巧で美しい十字架。
キリスト像も含め、金属部分は全て銀製。磨耗が少なくとても良い状態です。
マザーオブパールの輝きもしっかりと残っています。
8×5.6cmと大きめサイズ。(穴の部分は含まず)リングは0.7cmとなります。
光の当たる角度によって複雑に色合いが変化する真珠母貝(マザーオブパール)は、その美しさゆえに古くからロザリオやクロス、アクセサリーにも数多く用いられてきた人気の素材です。
真珠を包んでいる貝(主に白蝶貝)の内側の美しい層になっている部分を使っています。
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