フランス第一の守護聖人ジャンヌダルクの列福記念（1909年）のシルバーメダイです。
リングを通す穴の菱形の刻印がフランスの銀製品であることを示しています。（銀鍍金の場合は長四角の刻印）

甲冑を身に着けたジャンヌダルクの美しい横顔と、殉教者のしるしであるシュロの葉が刻まれています。
下部の年号は、1412年（ジャンヌの生まれた年）、1431年（処刑された年）、そして1909年は列福された年。

裏面に刻まれた年号と場所は
「ドンレミ　1412年（生誕の地）」「オルレアン　1429年（オルレアンの救世主）」「ルーアン　1431年（処刑された地）」

ジャンヌダルクは1909年に当時のローマ教皇ピウス10世により列福、1920年になってベネディクト15世により列聖され聖人（聖女）となりました。
こちらのメダイは、聖人になる前の段階である福者に決定したことを記念して製作されたお品となります。
11年間という短い期間にしか作られなかった貴重なメダイです。

右下の隅にはフランスの彫刻家Ah LAVRILLIER（1885-1958）の名前と製作工房のJBのマークが入っています。
こちらと同じつくりのメダイやブローチで1920年の刻印のお品もありますが、本来はこの1909年製造の作品が元となっているそうです。

大きさは直径1.6cm、リングは0.5cmとなります。

○15世紀のイギリスとの100年戦争の時代、神の声に従いフランス軍を勝利に導いた「オルレアンの乙女」、聖ジャンヌ・ダルク（JEANNE D ARC、英語ではJOAN OF ARC）。
戦いの後、イギリス軍の捕虜となり異端とされたジャンヌは火あぶりの刑に処せられますが、1920年になってベネディクト15世により列聖され、聖人（聖女）となりました。

シルバーネックレス(38cm)は別売りです