ITALY1900年代前期の十字架です。
キリスト像の足の下の丸いガラスの中には、ローマのカタコンベの土が納められています。

カタコンベとは・・・迫害から逃れた多数のキリスト教徒が隠れ住んでいた場所。（元々は古代ローマの地下墓地だったところ）
地下の内部には礼拝堂や墓地も作られ、現在でもローマには多数のカタコンベが残されています。

裏面には「ローマのカタコンベの土」の文字が刻まれています。
上部の穴の裏側にはMADE IN ITALY、表側にはDEPOSITATO(複製を禁じるというような意味)の刻印。
ローマへの巡礼者向けに制作された十字架で、もしかしたら本来はロザリオの先端に付いていたのかもしれません。
クローバーのような先端の形は聖三位一体を表し、先端には死からの復活と勝利を意味する棕櫚の葉が刻まれています。

素材は真鍮に銀鍍金仕上げ（シルバープレート）。大きさは3.8×2.3cmとなります。（上部の穴の部分は含まず）
切れ目のあるリングは後年のものと思われます。

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