ローマ教皇ピウス10世(在位期間1903-1914)により「この十字架に祈ることで
神の赦しを得られる」と定められた、赦しの十字架です。
制定された年、1905年以降1900年代前半に作られたものと思われます。
キリスト像は長い年月、数え切れないほどなぞられてきたのでしょう。
お顔や胸のあたりは磨耗により滑らかになっています。
キリスト像の頭上には「ユダヤの王であるナザレのイエス」の文字が掲げられています。
(イエスキリストの罪状書が十字架に打ちつけらていることを表わしています)
裏側の言葉はフランス語で、Mon Pere, pardonnez leur「父よ、彼らを赦し給え」
Voila ce Coeur qui a tant aime les hommes「かくも人々を愛するこの聖心を見よ」という意味。
合金製、十字架の大きさは5×3,1cm、三角カンは1,2cmです。
上部の三角カンも製作当初からのオリジナルとなります。