先端に天使の顔が刻まれた、ヨーロッパの1800年代頃のアンティーククロスです。
十字架上部にはラテン語で「ユダヤの王であるナザレのイエス」を表わす「INRI」の文字が刻まれた、キリストの罪状書が掲げられています。
裏側に「SOUVENIR DE MISSION・宣教の記念」の文字が入っていますので、こちらは当時世界各地に赴いた宣教師たちが布教のために使用していた十字架だったということが分かります。
真鍮製。大きさは5.7×4,2cmとなります。(穴の部分は含まず)
こちらと同じつくりの十字架は、19世紀にヨーロッパから長崎に伝わった聖品の中のひとつとしてキリシタン関係の貴重な資料となっています。
東京国立博物館図版目録・キリシタン関係遺品篇に収録されているものと同様のお品物です。
画像を添付致しましたので、参考資料としてご確認下さい。