小さな小窓が開けられたルリケール(聖遺物入れ)タイプのメダイです。
内部の紙片に書かれた「Agnus Dei」とは神の子羊、すなわちイエスキリストを表し、内部にはロウソクの蝋の一部が納められています。(中央の濃い赤の部分)
7年に一度の復活祭の時に、ローマ教皇により祝別されたバチカンの大ロウソクの一部で、こちらのような聖遺物入れのようなメダイやスライド型のメダイの中にごく少量が納められ、巡礼者たちに配られました。
年号の印などはありませんので推定となりますが、形状などから1800年代後期頃のものだと思います。
一見すると分かりにくいかもしれませんが、聖母マリアの反対側(小窓のある側)のモチーフは4人の天使たちです。
以前当店で取り扱いました同時代のシルバーメダイに同じ意匠のお品がございましたので、画像を添付しておきますね。
大きさは2×1.6cm、厚みは0.5cmとなります。
(周りの天使のモチーフが同様の作りです。こちらのメダイはすでに販売済みのお品です)