扉付きの木製の祭壇、小さな礼拝堂です。こちらはスペインで1950年前後に制作されたもの。
彩色や扉のデザインなど、いつもご紹介しているイタリア製とはまた違った個性があります。
扉の中の御絵は、スペインバロック期を代表する画家ムリーリョの「無原罪の御宿り」、別名エル・エスコリアルの無原罪の御宿りとして知られています。(複製画)
現在はプラド美術館の所蔵ですが、マドリッド郊外の王立ル・エスコリアル修道院が長く所蔵していたことから、今でもそのように呼ばれているそうです。
大きな瞳の聖母マリアと下弦の月、天使たちの可愛らしさが際立つ名作ですね。
高さは17cm、開いた時の横幅は24.5cmとなります。
彩色の剥げがある箇所は画像でご確認下さい。(背面にうっすらと落書き?のような跡あり)
絵の上部の小さな穴は、何か飾りを取り付けていた時の痕跡だと思います。
