イタリア、ロレートの聖母(聖母子)と、頭上には精霊の鳩が刻まれたメダイ。1900年代前半頃のお品です。
青い彩色部分は七宝焼きのような艶のある不透明なガラスが焼き付けてあります。
13世紀頃、十字軍が聖地から撤退した時に、ナザレにある聖なる家(マリア、ヨゼフの家)が天使達によってイタリアのロレートという町に運ばれたという伝説が残されています。
こちらのメダイの裏側はその場面を表わしたモチーフとなっています。(屋根の上の聖母子、家を抱えるたくさんの天使たち)
ロレートは16世紀以降、イタリアの有名な巡礼地となっていて、日本からの天正の少年使節団も当時ロレートを訪れたという記録が残っているそうです。
素材は銅にシルバープレート(銀鍍金)。大きさは2.1×1.3cm(上部の穴の部分は含まず)となります。