フランス1800年代後期、小さめサイズのガラスドームフレームです。
中に描かれている少女はSt.GERMAINE(聖ジェルメーヌ1579-1601)。レアアイテムです。
手に持っているのは羊の毛を紡ぐための糸巻き。足元の羊はジェルメーヌを見上げています。
フランスの貧しい羊飼いであった少女ジェルメーヌは生まれつき片腕が不自由で病気を煩っていましたが、悲惨な境遇の中でもイエスと聖母マリアへの信心、ロザリオの祈りを怠ることはありませんでした。
(下記の二つは有名なエピソード)
○貧しい人たちへの施しのために家の台所からパンを持ち出したところを見つけた継母が、棒で彼女を叩きエプロンに包んだパンを出させようとしたところ、ジェルメーヌのエプロンからはパンのかけらの代わりに、たくさんの美しい花々がこぼれ落ちたそうです。
○教会のミサに行くために、雪解け水で増水する川を渡ろうとしているジェルメーヌがロザリオで十字を切ったところ、川が開いて彼女のために道を作ったそうです。
ローマ教皇ピウス9世によって、ジェルメーヌは1867年に聖者の列に加えられました。
こちらは恐らく聖人となった1867年以降1800年代後期までの間にに制作されたものと思われます。
聖ジェルメーヌの御絵は多色石版画。向かって左側の植物はシルク刺繍のようです。
大きさは9×6cm。裏側上部にリングは付いていません。
また、ガラスの内側に曇りがあります。大変古い時代のお品ですので予めご了承下さいませ。
*下記は以前当店でお取り扱い致しましたジェルメーヌのオブジェです。参考までに。
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