1800年代後期の重厚な木製十字架です。前面と後光の部分はマザーオブパール（真珠母貝）製。
磔刑のキリスト像は直接手描きされています。下の部分に立体的に刻まれているのは嘆きの聖母マリア。
裏面に埋め込まれた14個の円形のマザーオブパールプレートは、キリストの道行きの14留（14station）を表しています。

このタイプの十字架は、後光の部分や先端部分などが欠けやすく、こちらのような完全な状態で残っているものは大変貴重です。
光が当たるとマザーオブパールの表面が美しく輝きます。（虹色に光る箇所も）
全体の大きさは15.3×8.5cmとなります。オリジナルと思われる紐付きです。

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