最後の晩餐の場面を切り取ったメダイ。フランスの1900年代初頭頃のお品です。
イエスに寄りかかる姿で描かれているのは「イエスの愛しておられた弟子、使徒ヨハネ」。
メダイやホーリーカード、宗教画においても女性的な姿で表されることも多いことから、「マグダラのマリアではないか」という説もあるそうです。
メダイの左下には、1900年初頭〜1930年代頃に活躍したフランスのメダイ彫刻家Firmin Pierre Lasserre(フィルマン・ピエール・ラセール)の「F.P.LASSERRE」の刻印あり。
左端の「AP]」の文字は、メダイ工房のモノグラム刻印です。
裏面には麦の穂と葡萄の実と葉が刻まれています。
麦の穂はキリストの肉体を表すパンの基、葡萄はキリストの血を意味するワイン(ぶどう酒)の原料ですね。
表裏ともに大変繊細で美しいメダイです。
素材は恐らく銀を含む合金製。大きさは直径1.8cmとなります。