フランス、MYANS（ミヤン）の教会の地下礼拝堂に納められている、黒い聖母像（聖母子像）がモチーフの小さな聖像です。

13世紀、この地で山の崩落による土砂雪崩という大きな災害が起きました。
様々なものを巻き込んだ土砂雪崩が、なぜかこの聖母教会の前でピタリと止まったそうです。
この奇跡が広く伝わり、黒檀で作られたという黒い聖母像への人々の巡礼が始まったとのこと。
その後フランシスコ修道会により修道院と教会も設立され、15世紀からは同じ地に2つの教会があるという珍しい巡礼地となりました。

しかしフランス革命が勃発すると、教会は1792年に襲撃を受け黒い聖母も大きく被害を受けたそうです。
その後ようやく修復された黒い聖母は、1855年に教会の礼拝堂に再び納められました。
それから50年後の1905年、ローマカトリック教会により正式に戴冠されたとのことです。

今回ご紹介のお品物は、1800年代後期から1900年代初期の頃の巡礼者向けに作られたものと思われます。
衣、ロザリオ、十字架、それに正面を見据えた強い眼差しは本物以上かもしれません。
台座の反面のVMは製作者または工房名でしょうか。85は製造番号？
大きさは高さ10cm、横幅5cmです。
ずっしりとした金属製。内部は空洞ですがそれでも重さは200gあります。

＊こちらのお品物は1万円以上ですので、ゆうパックの送料、代引きの場合の手数料も無料です

こちらが実際の黒い聖母像です。