フランス1900年代前期、教会の鐘モチーフのスライド型メダイです。
横にスライドしますと、片側には聖母マリアからルルドの泉のお告げを受けた聖ベルナデッタ・スビルーが刻まれています。（1844-1879）
修道女になる前、羊飼いの仕事をしていた頃の少女ベルナデッタの姿を描いたメダイです。

下記はその頃のベルナデッタの貴重な資料。（背後の写真は生家）
以前当店でお取り扱いしたお品です。

向かって右下には、彫刻家「Ruffony」のサイン入り。
Ruffony（リュフォニー）は1800年代末から1900年代前期までフランスで活躍したイタリア人彫刻家で、聖母マリア、キリストをはじめ聖ジャンヌダルクなどの聖人の作品を多数残しました。

もう片側は「聖テレーズ（テレジア）」。
同日掲載のテレーズのメダイと同じモチーフですので恐らくベルナール修道士の作と思われます。
左端には聖テレーズのモノグラム「ST」の刻印入り。

素材は真鍮にシルバープレート（銀鍍金）。
大きさは1.5×1.7cm（上部の穴の部分は含まず）。リングは0.6cmとなります。

フランスの代表的な聖人（聖女）ふたりがひとつになった珍しいお品だと思います。

他の2点も同日掲載品です