大粒のアラバスターとグリーンガラスビーズが美しい1800年代後期のロザリオです。
（アラバスターは日本では雪花石膏いう美しい名前で呼ばれています）

中空の十字架の中央にはレンズが組み込まれています。
クロスを光にかざして片側から中央の穴を覗くとこちらの2つが現れます。

（ローマの四大聖堂のひとつ）サンタ・マリア・マッジョレー大聖堂
（ローマにおける）フィレンツェ人のためのサン・ジョバンニ大聖堂

筒状のスタンホープレンズとマイクロフォトの技術を使って作られた、当時としては大変珍しかったであろう工芸品であり貴重な聖品でもあります。
大きなメダイは「無原罪の聖母」。
周りの言葉は「無原罪の御宿りの聖マリア　あなたにより頼む我らのために祈り給え　我らともにゆかん」の意味。
反対側には当時のローマ教皇レオ13世が刻まれています。（在位期間1878-1903）
余談ですが、フランスの聖テレーズ（テレジア）は15歳だった1888年にローマ巡礼団に参加し、教皇レオ13世に謁見したという記録が残っています。
（最後の画像参照・当店で以前販売したお品です）

アラバスターは聖水盤や大きめの十字架などではお取り扱いしたことがありますが、ロザリオビーズとしては初めて。なかなか珍しいお品だと思います。
白色大理石に似た感触で心地よい重さを感じます。
しっかりと編み込まれた丈夫なチェーンはこの時代の特徴でもあります。
真鍮のカップに包まれた緑色のガラスビーズも美しいですね。

十字架・・3.3×2.5cm
メダイ・・3×2.2cm
下がり部分・・8cm
輪の長さ・・70cm
ビーズ（珠）の大きさ・・0.8cm

＊こちらのお品物は１万円以上ですのでレターパック、ゆうパックの送料、代引きの場合の手数料も無料です

ローマ教皇レオ13世に謁見する聖テレーズ（テレジア）