フランスの守護聖人ジャンヌダルク（1412-1431）のアンティークメダイです。
ジャンヌダルクの名前の前にBの文字が刻まれていますので、ローマ教皇ピウス10世により列福（Beatificatio）された1909年以降、ベネディクト15世により列聖された1920年以前のお品となります。
甲冑を身に着けたジャンヌダルクが掲げる剣にはオリーブの葉が巻き付いています。
（オリーブは平和や豊かさを表す、という意味もあるそうです）
甲冑の胸元には百合の紋章、きりりとした眼差しが意思の強さを感じさせる素晴らしいメダイです。
裏面には十字架、百合の紋章が刻まれた盾とたなびく旗、オリーブ、ナツメヤシ（殉教の象徴）などが細やかに刻まれています。

素材はブロンズにシルバープレート（銀鍍金）仕上げ。摩耗部分からも地金の色が現れていないことから、とても上質な銀鍍金であることが分かります。
ジャンヌダルクの腕のところの「OBC」はアンティークメダイで時々見かける工房印。
その下のところにかすかに名前のようなサインが見られますが、磨耗の為判読できませんでした。

大きさは直径2.6cm、リングは0.5cm。しっかりとした厚みがあります。

○15世紀のイギリスとの100年戦争の時代、神の声に従いフランス軍を勝利に導いた
「オルレアンの乙女」、聖ジャンヌ・ダルク（JEANNE D ARC、英語ではJOAN OF ARC）。
戦いの後、イギリス軍の捕虜となり異端とされたジャンヌは火あぶりの刑に処せられますが、
1909年にピウス10世により列福、1920年になってベネディクト15世により列聖され、聖人（聖女）となりました。

シルバーネックレス(50cm)は別売りです