17世紀のイタリア・フィレンツェの宗教画家カルロ・ドルチの絵画作品「悲しみの聖母」
をモチーフにした壁掛けタイプの聖母像です。
1900年代前半頃にベルギーまたはフランスで製作されたお品です。
ドルチが残したマーテル・ドロローサ(悲しみの聖母)には様々な構図の作品が
ありますが、衣の先から親指をのぞかせているこちらの作品は「親指の聖母」と
呼ばれています。
右向き、左向きがある中でこちらは右向きの作品を模して作られたもの。
紐とタッセルはオリジナルのままですが、しっかりと編みこまれた太い紐は今でも
充分使用に耐えられます。
大きさは26×26cm、重さは584gとなります。
上の画像の「親指の聖母」は18世紀始めに当時の宣教師により日本に持ち込まれた
もので、上野の東京国立博物館所蔵の重要文化財となっています。(キリシタン関係
図版目録の表紙を飾っています)
4,5年前に実物を見に行ったことがありますが、16世紀から19世紀にかけて日本に
渡ってきたロザリオやメダイも含め貴重なキリシタン関係の遺品が定期的に
展示されています。
機会があったらぜひ見に行かれてみてはいかがでしょうか。
*こちらのお品は1万円以上ですので、ゆうパックの場合の送料、代引きの場合の
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