内部が聖遺物入れになった開閉式の十字架です。イタリアの1930〜40年頃のお品。
裏側には「fontane Roma PP Trappisti」の文字が刻まれています。
下のネジを回し中を開くと「Lignum m. Olivarum」と印刷された紙片とともに
固められた土、木の欠片?、それに何らかの聖遺物に触れた布のようなものが納められています。
ローマのトラピスト修道会の聖職者にまつわる遺物であるようですが詳細は分かりません。
このタイプの古い十字架は、下のネジがなくなってしまっていたり、内部の遺物や紙片が
なくなってしまっているものの方が多いので、こちらのような状態の良いお品は貴重です。
十字架は真鍮にシルバープレート(銀鍍金)、黒い部分は黒檀だと思われます。
尚、キリスト像の頭の上に打ちつけられているはずの小さな「罪状書」のプレートが
とれてしまっています。(ピンのみ残っています)予めご了承下さい。
大きさは4×2,3cm、厚みは0,7cmです。