スペイン南東部ムルシア地方の古都CARAVACA(カラバカ・デ・ラ・クルス)の十字架がモチーフとなった大きな十字架です。
ムーア人に支配されていた時代、捕らえられた司祭がミサを行おうとしたもののその場には十字架がありませんでした。
その時、輝く光の中から二人の天使が現れ十字架を運んできたという伝説に基づいた形状です。
磔刑のキリストの足下は、雲の中の下弦の月に立つ聖母マリア。
反対側の人物は、恐らくこの時の司祭Gines Perez de Chirinosと思われます。
両側はのちにキリスト教に改宗したというムーア人の王と妃。
甲冑を身に着けひざまづく人物は、後にこの十字架の保護に関わったというテンプル騎士団を表していると聞いています。
ずっしりとした十字架を2枚重ねているのは、内部に何らかの聖遺物(紙片、布片、木片など)を納めているため。
2枚は下部の釘でしっかりと溶接されていますので中を確認することは出来ませんが、大変意味深く貴重な聖品だと思います。
真鍮製。大きさは16×8.3cm、2枚重ねの厚みは0.7cmほど。
重さは272gあります。
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