天を仰ぎ祈るマグダラのマリアのシルバーメダイです。
十字架、髑髏、祈祷書というマグダラのマリアを象徴するモチーフがともに刻まれています。
向かって右端には彫刻家のものと思われるサイン入り。
裏面には「souvenir&reconnaissance 1909年8月」の文字と中央には美しいモノグラムが刻まれています。
souvenir&reconnaissanceについては(感謝の)認識と記念というような意味でしょうか。
日付の入った記念のメダイは聖母マリアが表側のことがほとんどですので、こちらのようにマグダラのマリアというのは珍しいと思います。
○イエスキリストの死と復活に立ち会ったというマグダラのマリア。
キリストの足に香油を塗った女性、またキリストが唯一愛した女性という捉え方もされているのはご存知の方も多いと思います。
晩年の30年間、プロヴァンス地方のサントマリー・ド・ラ・メールの山の頂上付近にあるS.BAUME(サント・ボーム)の洞窟に瞑想のために住みつきました。
5世紀から中世にかけて、そして現在でもその場所は人気の巡礼地となっています。
洞窟には祭壇の他マグダラのマリアの聖遺物とされるものが保管されているそうです。
こちらのメダイでも傍らにどくろが刻まれていますが、マグダラのマリアがイエスの死を見届けたゴルゴダの丘の
「ゴルゴダ」とは「頭蓋骨・どくろ」の意味。
サント・ボームの洞窟で「死」を瞑想するマグダラのマリアとともに宗教画などでも描かれることの多いモチーフです。
直径3cmと大きめサイズのメダイです。