フランス1800年代後期、厚みのあるドーム型のガラスに包まれたオブジェです。

刻まれているのは、茨の棘の冠を被せられたイエスキリスト。
目、口、髪の毛、首筋など驚くほど精巧でリアルな聖像です。

鞭で打たれ茨の冠を被せられ民衆の前に引き出されるイエスキリストの受難の姿を現したモチーフ。
ヨハネ福音書 19章5節のエッケ・ホモ（Ecce homo）、ラテン語で「見よ、この人だ」「この人を見よ」と叫んだローマ帝国の総督ピラトの有名な言葉とともに、宗教画や様々な聖品のテーマとして用いられてきたキリスト像です。

彫刻部分はメシャム（海泡石）、枠の部分は真鍮製。
ガラスの内側にはメシャムの粉が、キリスト像には細かな埃のようなものが付いていますが、キリスト像、ガラス面そのものは驚くほど良い状態です。

壁に掛けるための輪が付いていますが、くるっと丸めているだけで不安定ですのでそのままの使用はおすすめしません。
大きさは10.5×8.4cm、フレームの厚みは2cm、ガラスの厚みも含めると4cmほどあります。

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