5個のモルフォ蝶のトップがセットされたシルバーネックレス。
トーマス・L・モット工房作の中でもレアアイテムです。

南米に生息するブルーモルフォ蝶は、宝石のような羽根の美しさから古くはイギリスのヴィクトリア女王にも愛されていたとか。
1920年代に入りガラスの中に羽根を閉じ込める技術が確立され、1924年の大英帝国万国博覧会にモルフォ蝶のジュエリーが出品されたことがその後の流行に繋がりました。
こちらのペンダントの裏面の刻印は「T.L.M. STERLING ENGLAND」。チェーンももちろんシルバー製です。
(STERLINGとは銀の純度925/1000のスターリングシルバーのこと）
「T.L.M」は前述の英国万国博覧会にて初めてモルフォ蝶のジュエリーを発表したトーマス・L・モットの工房の刻印です。

天然のモルフォ蝶はその後乱獲を防ぐために採取が禁じられましたので、モルフォジュエリーは1920-30年代頃のごく短い期間に作られたものということになります。
近年になって養殖されたモルフォ蝶を使ったアクセサリーも販売される様になったそうですが、今回ご紹介のネックレスはイギリスで1930年頃までに作られたお品となります。

正方形のモルフォペンダントは、小さめながら深い青色が印象的。
チェーンとの接続部分もなかなか考えられた作りとなっています。

差し込み式の留め金具も古いタイプですが、こちらはブロンズに銀鍍金を施した素材。
恐らく後から付け替えられたものと思われます。（カチッと音を立てて閉まります）

ネックレスの長さ・・41.5cm
モルフォ蝶のトップの大きさ・・直径1cm

＊こちらのお品物は1万円以上ですので、レターパック、ゆうパックの送料、代引きの場合の手数料も無料です