フランス1900年代前期、ラファエロが描いたサン・シスト（システィーナ）の聖母の中に描かれている「頬杖をつく天使」をモチーフにしたシルバーメダイです。
リングを通す穴の横に、フランスの銀製品を示すしるしの一つである「蟹」の刻印入り。
横の菱形の刻印は工房印です。
「蟹」の刻印の裏側には昆虫が刻印されています。（半分ほど削れていますが）
これは銀などの刻印の偽造防止のために打刻されたもの。メダイやクロスなどの聖品に限らず他の銀製品でも見かけることはありますが、摩耗のため殆ど分からなくなっていたりもともと打刻されていない場合もあります。（虫がいないからといって銀ではないということではありません）

向かって右端のAPのモノグラムは工房名。
作家名こそ入ってはおりませんが、天使の表情や巻き毛、表裏に刻まれた鈴蘭など大変精密で素晴らしいメダイです。
磨耗も少なくとても良い状態です。
大きさは直径1.3cm、リングは0.3cmとなります。
画像で使用したシルバーネックレス(38cm)は別売りです。