ベルギーの1800年代末頃の古い聖画です。

神に召されようとしている聖母マリアの周りには、天使たち、聖杯と聖体、ロザリオ、
白いユリ、そして天の女王となった聖母マリアに冠を捧げる天使の姿も描かれています。
白いユリとともに聖母の象徴でもあるバラの花に包まれた聖母のお顔は、美しい
微笑をたたえているようですね。

聖杯の周りや右上の天使、聖母マリアのお顔の横などに、流れる雲のような
白っぽい霧状の影が描かれていますが、これは精霊、魂を表していると思われます。

古い時代のクロモリトグラフ（多色石版印刷）特有の柔らかな色合いと、それを
引きたてる額の佇まいも素晴らしいお品です。

当初ガラス面がかなり雲っていましたが、キレイにしたところ絵の美しさが
よみがえりました。
その場の空気が変わるような存在感があり、厳かな気持ちになる聖画。
お祈りのコーナーに飾ったり、もちろんお部屋のインテリアとしてもぜひ。

画像のように、額の裏側は変色やめくれている箇所がありますが、100年以上前の
アンティークフレームとしては、全体にとても良いコンディションだと思います。
（正面からの画像で、上部に黒い影があるように見えますが、こちらは
カメラが写りこんでいるためです。変色や汚れではありません。）

大きさは47×37cmとなります。

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