フランス1900年前後、ぽってりとしたガラスに包まれたメダイ。シルバー製です。
片面はロレートの聖なる家の聖母子と天使。
十字軍が聖地エルサレムから撤退した13世紀頃、ナザレにある聖なる家（マリア、ヨゼフの家）が天使達によってイタリアのロレートという町に運ばれたという伝説が残されています。
こちらのメダイはそれを表わしたモチーフとなっています。（屋根の上の聖母子、家を抱える飛び立つ天使たち）

ロレートは16世紀以降、イタリアの有名な巡礼地となっていて、日本からの天正の少年使節団も当時ロレートを訪れたという記録が残っているそうです。
反対側には、ロレートの「聖なる家」の 礼拝堂 Santuario della Santa Casaの聖母子像が刻まれています。（下記に実物の画像を添付しました）

雫タイプのガラスのメダイは1cmほどの小さなものがほとんどですが、こちらは直径1.4cm（穴の部分は含まず）とやや大きめサイズ。リングは0.4cmとなります。
聖母子の側の右端に、ガラスの傷があります。（画像参照）
拡大画像ですと判別出来ますが肉眼ではほとんど分かりにくいと思います。
イタリアの聖地がテーマのメダイですが、フランスで製造されたお品となります。
（穴の横の刻印はフランスのシルバーを表す「蟹」のマーク）

（他のガラスのメダイも同日掲載品です）