パリのモンマルトルの丘の上に建つサクレ・クール寺院の竣工記念に制作されたメダイ。
裏面の「イエスの御心への厳粛なる奉献」の文字の下には、最初の礎となる石が置かれた日「1875年6月16日」の日付が刻まれています。
（Sacré Cœurサクレ・クールとは聖なる御心の意味）

第三共和政の憲法が発布された1875年に、フランスの新しい門出を祝う意味合いを込めて、政府による直接的な支援を受けて建設がはじまったとのこと。
その後完成までには40年の歳月を費やしました。

こちらのメダイには「PENIN A LYON」の刻印入り。
フランス・リヨンで、1800年初頭から4世代に渡って芸術作品のようなメダイやクロス、彫刻を作ってきたPENIN家の刻印です。（年代から推定するとPENIN家3代目の頃）
サクレ・クールのメダイはこれまでにも様々なものを扱ってきましたが、1875年の着工記念、尚且つPENINの手による作品は初めてのご紹介となります。
148年前の記念メダイ。コレクションにおすすめの貴重な聖品です。

ブロンズ製、大きさは直径1.5cm。リングはメダイよりも後年のもののようです。（切れ目のあるタイプ）

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赤い線のような箇所は映り込みですので、実際は他の画像の通りです